海外研修の目的
国際的視野を持つ管理栄養士を育成するために、希望学生を対象に海外研修をカリフォルニア大学デービス校(University ofCalifornia, Davis: UC Davis)にて行います。
この研修の目的は、
①RD(Registered Dietitian 登録栄養士)による講義や現場の見学を通じて、グローバルな視点で栄養・食生活の問題を捉えて思考すること
②UC Davisの英語教師や学生などとの交流を通じて英語でのコミュニケーションの幅を広げること
③ホームステイで異文化コミュニケーション能力と自立心を養うこと
などです。合わせて将来の留学などの準備の目的とした語学研修も兼ねています。
研修プログラムの概要
研修期間 | 2月下旬~3月上旬の18日間 |
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研修場所 | カリフォルニア大学デービス校(UC Davis) |
宿泊先 | 各ホームステイ先 |
参加学生/人数 | 2年生~/20~30名程度 |
研修費用 | 40万~45万円程度 |
- 内容は年によって若干変更があります(上記は過去の内容を基にしています)。
- 負担額は為替レートによっても変動があります。
主な研修プログラム
1日3時間(50分×3)の英語の授業
① English Fluency
② Intensive Listening
③ Specialized Vocabulary and Idioms
登録栄養士(RD)による講義
担当:病院勤務RD、学校給食RDまたは施設給食RD、福祉施設のRD
施設見学
① UC Davis Medical Center(またはそれに替わる総合病院)
② Sodexho Dining Service at UC Davis(UC Davisの学生食堂)
③ University Retirement Community (その他、老人福祉施設)
Field Trip
① San Francisco 観光
② Sacramento(カリフォルニアの州都)への1日旅行
その他、オプショナルツアーあり。
参加学生の体験談
この研修を通して、自分のやりたいことがわかり始めた。行動することによって様々なことが見えてくる。迷ったら気になることに挑戦してみようと思う。アメリカ研修に参加して良い方向に考えが変わり、成長できたと感じた。
フードマーケットでは、オーガニックの材料を使った商品やグルテンフリーの商品をはじめ健康志向の商品が沢山売られていたり、店内はとても明るくて野菜はきれいに並べてデコレーションをしたり、ここに買い物に来たいと思う工夫がされていた。また、店員の方はとてもフレンドリーで、お勧め商品を教えてくれて試食をさせてもらえ、レジでは「この商品はものすごく美味しいから!また、買いに来てね!」など会話をしてくれた。日本のフード・マーケッティングにおいても学びたいことの一つであった。
病院の一般食では自由に好きなものが食べられる方式がとられていた。ベジタリアンやハラールフード、アレルギー食、糖尿病などの疾病によって食事制限がある場合はそれに応じたメニューから選択するなどの方式となっていた。RD(Registered Dietitian 登録栄養士)の活躍によってアメリカの栄養政策が充実してきています。日本でも生活習慣病患者が増加しているので、管理栄養士が一層活躍できるようになると良いと思った。
病院の食事では、文化の違いもあるためベジタリアンやビーガンの人たち、アレルギーのことなどを考えた食事であったり、トランス脂肪酸が入っているものは出さないようにしたり、患者の健康や体調管理のための工夫がさまざまにされていた。老人ホームの食事では、自分で食事ができる人はバイキング方式であり、健康のことも考えつつ、美味しく楽しく食べられるように入所者の意見を取り入れた工夫がされていた。管理栄養士はやり甲斐のある仕事であると再認識できた。私の2年後には管理栄養士として働きたいので、研修を通してもっと勉強を頑張ろうと思った。