「興味・関心に応じて選択できる」
「成長・進級に応じて選択できる」
「夢・将来に応じて選択できる」。

スポーツ科学コースのカリキュラムは、必修科目をできるだけ少なくし、学生の興味・関心に応じて幅広く授業を選択できるものとなっています。したがって、時間割の組み方は、学生それぞれの個性に応じたものとなります。しかし、新入生に対していきなり興味関心に応じて履修しなさいと言っても難しいです。そこで、学年が上がるにつれて選択の幅を広げていけるものとなっています。また、進路の変更も学生の成長と捉え、臨機応変な履修ができるカリキュラムとなっています。一方で、全ての科目内容を把握して授業を履修するのは難しいです。そこで、実践を意識して分別した科目群を設定し、学生自ら自分の将来像を踏まえた選択ができるようにしています。

カリキュラム 共通科目 専門科目 17の科目群

共通科目

健康科学科の特徴は、スポーツ科学・養護教諭・言語聴覚士の3つのコースを越えた学び合いにあります。1年次は、全コース共通で健康や医学の基礎について一緒に学ぶとともに、コースを越えて10~12名程度が1チームになる「プレセミナー」では、1年を通して同じ授業や課題に取り組みます。多様な人と学び合う中で、自分とは異なる考えや価値観に触れ、視野を広げたり、協力してアイデアを生みだしたり、主体性を養うのも特徴です。

専門基礎科目

医学・健康・スポーツの入門として、これから健康科学科で学ぶ内容を理解していきます。高校までの学びと大学での学びをつなぐものとして位置づけています。また、初年次教育として、パソコンスキル、プレゼンテーション、レポート作成など大学での学びに求められる方法論についても学びます。

科目

健康医学入門/健康脳科学入門/健康心理学入門/プレセミナーⅠ/健康スポーツ科学入門/プレセミナーⅡ

専門基幹科目

医学・健康・スポーツの基礎として、これから学ぶ内容のベースを学修していきます。これら3つの分野を総合的に学ぶことで、発展的・応用的内容が理解しやすくなります。高校時代に文系であったり理系であったりと様々な学生がいますので、それぞれの分野の専門家がわかりやすく授業します。

主な科目

解剖学/病理学/小児科学/精神医学・精神保健/リハビリテーション医学/言語学総論・各論/ストレス科学論/生活習慣病論/スポーツ栄養学/スポーツ心理学 など

詳しくは「健康科学科 学生たちの本音トーク」をcheck!

PICK UP

  • 健康スポーツ科学入門

    スポーツを多様な視点から捉え、学生のスポーツに対する考え方やイメージをバージョンアップさせます。具体的には、教育、社会、動作、指導、身体、医学などの視点からスポーツを捉え、これから学ぶ内容を理解していきます。

  • プレセミナーⅠ・Ⅱ

    1名の教員に対して、10~12名の学生をグループ分けし、1年間を通して大学での学び方や考え方を習得していきます。また、グループでの学びを通して、友だちづくりや学生間のコミュニケーションを推進していきます。

  • 解剖学

    解剖学の講義では人体の正常な構造について学習します。人体は器官群の精巧な配列の組み合わせにより成り立っています。これら人体の基本構造を理解するために、細胞、組織、器官および11の器官系について学びます。

専門科目

スポーツ科学コース

実践的な指導、測定、企画を行う上で、理論的な知識がベースとなります。多様な分野の理論が学べるように多くの理論科目を設定しています。また、実技や演習といった実践的な科目も設置されていますが、入門的なものとなっており、運動が苦手な学生であっても基礎から学べます。

主な科目

運動生理学/トレーニング科学論/健康運動指導実技/運動学/障がい者スポーツ論/スポーツ経営学/スポーツ情報論/スポーツ政策論/レクリエーションスポーツ実習Ⅰ など

PICK UP

  • バイオメカニクス

    運動やスポーツにおける動きと力との関係について学び、身体運動を力学的な視点から捉え、技術指導やパフォーマンスの評価等、トレーニングやコーチングで生かすための思考力を養います。

  • 健康運動指導実技・
    トレーニング演習

    健康づくりのための運動として、ウォーキング・ジョギング、エアロビクス、アクアビクス、トレーニングの実技を行います。実際に自分がこれらの運動を行うだけでなく、人々が楽しく健康になるための指導方法についても学びます。

  • スポーツ経営学

    チームを強くするためには、個人の能力向上も大切ですが、チームとしての向上も必要です。チームワークを高めるポイント、目標設定の方法など、指導者やコーチとなった時に求められるマネジメントについて理論的内容を学びます。

17の科目群

スポーツの学問分野だけではなく、実践を意識した分野に分けて、科目を配置しています。科目の特徴としては、実践的または応用的な科目が多く設定されています。自分の興味関心に応じて、科目群を複数選択し、その科目を履修します。組み合わせは無数となり、自分オリジナルの時間割となります。例えば、スポーツの専門的な指導を学びたい学生は、スポーツ指導科目群、パフォーマンス科目群、マネジメント科目群の科目を選択します。

  • 保健体育科目群

    保健体育指導演習/保健体育実践演習/体育実技

  • スポーツ指導科目群

    スポーツ指導方法論/障がい者スポーツ演習/コーチング演習 など

  • 健康運動指導科目群

    運動療法論/運動療法演習/健康運動指導演習

  • パフォーマンス科目群

    運動生理学演習/スポーツ心理学演習/スポーツプログラミング演習/バイオメカニクス演習

  • コンディショニング科目群

    スポーツ栄養学演習/スポーツコンディショニング演習/スポーツリハビリテーション演習

  • 身体表現科目群

    身体表現実技

  • 社会教育科目群

    生涯学習社会論/社会心理学 など

  • マネジメント科目群

    スポーツイベント論/スポーツマーケティング

  • レクリエーションスポーツ科目群

    レクリエーションスポーツ論/レクリエーションスポーツ演習/レクリエーションスポーツ実習

  • 健康増進科目群

    健康情報と医学/生涯健康論/喫煙と健康/先端医療概論 など

  • ヒューマンケア科目群

    学校看護学/メンタルヘルス

  • 臨床医学科目群

    口腔外科学/耳鼻咽喉学/臨床神経学

  • 心理・発達科目群

    吃音/言語発達障害学/心理測定法 など

  • 聴覚科目群

    人工内耳/聴力検査/聴覚障害・視覚聴覚二重障害 など

  • 構音・嚥下科目群

    嚥下障害総論・各論/発声発語障害学

  • 高次脳機能科目群

    高次脳機能障害学/失語症

  • 言語聴覚演習・評価科目群

    言語機能評価学演習/言語聴覚学基礎演習/言語聴覚学総合演習/言語聴覚心理評価学/心理診断学演習/特殊演習

PICK UP

  • 1.保健体育科目群

    保健体育指導演習

    体育の授業づくりに関する学修を踏まえ、各スポーツ種目の授業づくりについての演習を深めます。各スポーツ種目のエキスパートから、それぞれの種目の学習過程で子どもたちが直面するつまずきへの対処方法についても教わります。

  • 4.パフォーマンス科目群

    運動生理学演習

    運動によって変化する生理学的応答は、「呼吸が早く、大きくなった」、筋が疲労して「腕が重い」など様々な経験をします。本演習では、自らの運動を通して起こる生体の変化、特に呼吸や筋肉の変化について、測定から発表までグループで協働して学習します。

  • 5.コンディショニング科目群

    スポーツ栄養学演習

    スポーツ栄養について実践的な内容を学びます。具体的には、アスリート用の食事や捕食を実際に調理実習し、味や食事量を体感します。最後に部活動に所属する学生にプレゼンします。管理栄養士を養成している健康栄養学科の学生と共に学びます。