食・栄養から医学、健康、ビジネスまで学び、
多様な活躍ができる管理栄養士をめざす。

Point 1

管理栄養士になるための基本を究める

基礎系

食と栄養を学ぶ

栄養素の働きや食品の成分・機能、食品の衛生対策など、食と栄養、人の健康について探究。さらに、一人ひとりに合った献立作成から給食管理、栄養指導まで幅広い知識と技術を習得します。

調 理

包丁使いからスタート!

食材の選び方、扱い方から基本となる調理操作、食品・栄養の生かし方、調理のコツを身につけます。日本料理を中心に、食文化や料理の盛りつけ方、配膳、食事作法も学びます。

慣れない調理も丁寧に指導

応用調理までマスター!

海外ではどんな食材を使ってどう調理しているのか、西洋料理、中国料理を中心に実習を行います。また、お正月料理やおもてなし料理など日本の行事食について、食文化を学びながら調理技術を身につけます。

食文化を理解しながら多様な料理を実践

栄 養 学

ライフステージ別の食事を考える

幼児期から思春期、妊娠期、成人期、高齢期といった各年代の身体的特性を考えた栄養、献立、調理を考えます。栄養面を満たすだけではなく、見た目やおいしさ、食感なども満足できる料理をめざします。

幼児向けの料理は見た目も楽しく。
彩り、盛りつけ方も学びます。

疾患別のメニューを考える

疾患別に適した栄養量を策定し、献立づくりと調理を行います。授業では、提示された食材から献立を考え、栄養バランスはもちろん、見た目、味わいも良い、食べることを楽しんでもらえる料理をめざします。

腎不全の患者に向けた食事。
高血圧を改善するための食事。

給 食

150食分の食事管理にチャレンジ

学んだ基礎知識を生かして、150食分の献立作成、食材発注、大量調理、検食、残食調査に至る一連の流れを体験。栄養から原価、作業、衛生の管理までトータルに取り組み、給食運営に関する方法、技術を習得します。

臨床系

人体と疾患を学ぶ

医療に強い教員陣

健康栄養学科は医師、歯科医師、在宅栄養専門管理栄養士、医学系の研究者など、医療に精通した教員が多いのが特徴。医療、臨床現場の視点から、管理栄養士に求められる知識やスキル、あり方などを学ぶことができます。

医科学の学びが充実

栄養面から人々のいのちと健康を支える管理栄養士。人体と疾患について正しく幅広い知識が求められることから、健康栄養学科では医師による臨床経験に基づく講義を行っています。循環器、消化管、脳神経、呼吸器、腎臓、血液、免疫・アレルギーなど各疾患の原因や病態、治療法などを詳しく学び、将来医療チームで活躍できる専門知識を養います。

社会系

公衆の健康を考える

子どもから高齢者まであらゆる人が健やかに生きられる社会・環境づくりについて考えます。医療や福祉・介護、保健分野での管理栄養士の役割から、医療や福祉などの制度、公衆のための衛生や栄養、データ収集・統計処理、栄養教育まで幅広く学びます。

社会の人々の疾病予防や健康増進を考える「公衆衛生学」。実習では、気温や騒音、照度、放射線などの環境衛生を測定し、データを集計して解析。データを扱い考察する力を身につけ、公衆衛生の意義について理解を深めます。
人々の健康づくりや疾病予防を栄養・食生活から考える「公衆栄養学」。実習では地域の課題をもとに、健康・栄養改善のためのプログラムをグループで考え、プレゼンテーション。企画力、コミュニケーション力、実行力なども磨きます。

外部講師を招いた特別講義

健康・医療の最前線を学ぶ

学外の講師を招き、健康や医療事情などについて最新トピックスを学んでいます。2021年度は、愛知医科大学・渡邊秀人先生をお招きし、「健康維持・増進を支える次世代先制地域医療」について学びました。医科大学と社会の連携、これからの健康長寿社会に求められることなど最新の知見を得ました。


Point 2

最先端の知識と技術を医療の現場で学ぶ

歯学部附属病院で患者に食事指導

愛知県内の管理栄養士養成学校で附属病院を持つのは愛知学院大学のみ。この環境を生かして、臨床医と本学卒業生の管理栄養士の指導のもと、実際の患者を対象に栄養・運動指導を行う実習を行っています。知識を臨床現場で生かす実践力を養うとともに、患者との接し方、医療現場で求められる管理栄養士のあり方などを学びます。

 
愛学卒業生の先輩管理栄養士が指導します

チーム医療の重要性を体感する!
多職種連携演習(Inter-Professional Education:IPE)
~歯学・歯科衛生学・薬学・栄養学の他職種連携医療教育~

愛知学院では、歯学部、薬学部、健康科学部、短期大学部(歯科衛生学科)の学生が一堂に会して他職種連携教育を実施しています。将来の医療関連職として、各自の専門性を発揮しつつ、他の専門領域の意見を尊重しながら他職種連携医療の重要性を学ぶ機会となります。本学ならではの特色ある教育であり、一年生から専門職を意識できる有意義なプログラムです。健康栄養学科の1、2年生はIPEに全員が参加します。さらに、4年生は藤田医科大学、名城大学、日本福祉大学との多職種連携教育プログラムと愛知学院大学附属病院での演習に参加が可能(選択科目)です。

給食・病院実習

3年次に管理栄養士の業務を実際の現場で体験する臨地実習を行います。集団給食施設では献立計画から生産管理、衛生管理などの一連の実務業務を体得し、医療・福祉施設では患者や入所者の栄養状態の評価から食事管理と指導、栄養ケアプランの作成、チーム医療の実際などを学習します。実践を通して、管理栄養士として必要な知識と技能を習得し、現場で起こる課題を見出して改善に導く力も養います。

事前学習を行い、実習に備える

3年次に行われる臨地実習。その事前学習として、現役で働く管理栄養士を講師に迎え、病院や福祉施設などでの管理栄養士の仕事と役割、現場で求められる能力やスキルなどについて講義を行っています。学生との質疑応答も実施し、実習先でのふるまいやどんなことを学べば良いかなどを事前に確認し、意欲を高めています。

海外の医療現場へ

国際的視野を持つ管理栄養士を育成するために、希望学生を対象にアメリカ・カリフォルニア大学デービス校にて海外研修を行っています。栄養士による講義、病院・福祉・集団給食・学校給食の見学実習のほか、現地の教師や学生との交流、ホームステイも体験。グローバルな視点で栄養や食生活の問題を考えたり、異文化コミュニケーションを広げたり、貴重な経験を得ることができます。

海外の病院事情、栄養士の活躍を見学。

Point 3

総合大学の強みを生かして可能性を広げる

スポーツ、健康にも強くなる!

スポーツや健康など幅広い領域が学べるのも健康栄養学科の特徴。健康維持のための運動と食生活を考える「健康スポーツ医学」、体づくりやパフォーマンスを上げるための栄養を学ぶ「スポーツ栄養学」、咀嚼や摂食・嚥下と関わる口腔の機能や疾患について学ぶ「口腔機能論」、医薬品や機能性食品の効果を学ぶ「薬理概論」など、人々の健康づくりに関わる学びを得ることで、管理栄養士としての活躍の幅を広げます。

スポーツ選手のための調理・献立に挑戦!
咀嚼や摂食・嚥下に関わる、口腔機能についても学べます。

食品ビジネスの最前線を学ぶ

管理栄養士の優れた専門性は、健康・食品分野など多様なビジネス領域で求められています。将来の幅広い活躍も視野に入れ、外食産業を中心にフードサービスについて商学的な視点から学ぶ「フードサービス論」、食品メーカーなどの製品や流通、プロモーション戦略を学ぶ「フードマーケティング論」、健康食品や機能性食品の「食品健康科学論」などビジネス系講義も受講可能。食と人々の健康をつなぐスペシャリストとして、多様なビジネスシーンで活躍できる未来を拓きます。

自治体や企業の取り組みに参加

食と健康をテーマに、自治体や企業と連携した取り組みに参加しています。さまざまな世代の人と関わる実践の場を通して、授業で学んだ知識やスキルを磨いています。

北海道厚沢部町応援レシピの冊子作成プロジェクト

参加例

  • 日進市事業
    「アクティブシニア倶楽部」
    食生活サポート

    健康寿命を延ばしてより豊かなシニアライフを送ることを目的とした日進市の事業「アクティブシニア倶楽部」。その一環として、学生が高齢者に食事に関するアンケートを取り、その結果をもとに授業やフィードバックを行っています。

  • サンエイ株式会社
    社員に向けた保健指導

    健康上の課題を抱える社員に対して、学生が栄養・食事のアドバイスを行っています。バランスの良い食事方法を支援することで、多くの方の健康改善に役立っています。

  • 北海道厚沢部町
    応援レシピの
    冊子作成プロジェクト

    過疎化や農林業の担い手不足などの課題を抱える北海道厚沢部町。2013年より愛知学院大学は厚沢部町と連携し、町の課題解決に向けた取り組みを行っています。健康栄養学科では、地元の特産物を使ったレシピ開発プロジェクトを実施。地域活性化の支援を行いました。