Point 1

1年次から専門教育スタート!
養護教諭へ確実にステップアップ

養護教諭の役割を考える

養護概説

養護教諭をめざす学生がはじめに受講するのが「養護概説」。養護教諭は実際にどんな職業でどんな役割を担っているか、一般の教員とどう違うのか、「養護」とはどういう意味があるかなど、養護教諭の職務について掘り下げます。実務経験豊富な先生による講話や、ある問題を想定しどんな支援を行っていくかロールプレイするなど、専門職である養護教諭の活動全般をイメージしながら理解します。

チームで話し合って資料を作成。
どんな助けが必要か、図にまとめます。

学校看護学

養護教諭には、メンタルヘルス、性に関する問題など多様な健康課題への対応が求められています。子どもたちの健康を守るためにはどうすればいいか、学生みんなで考えながら課題解決能力を身につけます。

学校保健演習

学校保健活動において養護教諭が重要な役割を担う健康診断と学校環境衛生について詳しく学びます。身体測定や視力、聴力、栄養状態などの各種検査方法を習得するだけではなく、検査からわかる疾病などを自ら調べます。1回の授業ごとに20枚以上のレポート提出が目標。自ら考え答えを導いていく自主性を大切にした授業により、あらゆる知識を自分のものにしていきます。

健康・医学の学び

学校で唯一の心と身体の専門家である養護教諭。子どもたち一人ひとりを見つめ、いち早く変化に気づき健康を守っていくことができるように、幅広い知識が求められます。養護教諭コースでは、健康医学、病理学、予防医学、栄養生化学、精神医学、心理学、微生物・免疫学など幅広い専門知識を養い、心と身体の両面から子どもたちを守り支える力を身につけます。

教職実践演習4年次

4年次の秋学期に行う、養護教諭としての総仕上げとも言うべき授業。どんな養護教諭になりたいか、教職ポートフォリオをまとめることから始まり、実際の学校現場で起こりうる事例をもとにしたロールプレイ、現職養護教諭を講師に招いたディスカッション、教育実習の報告会、グループでのテーマ研究と発表などを行います。自ら考え発言するワークショップ型授業を中心に行い、養護教諭に求められる役割や心構え、保健室経営などを学びます。

現職の養護教諭による授業

現役で働く保健室の先生を招き、保健室や学校のこと、仕事内容についてなど、リアルな現場のお話しを伺います。1年生から4年生まで全員参加します。


Point 2

学校現場で養護教諭に求められる
実践力・応用力を養う

看護演習・実習3年次

養護教諭に必要な医療・看護に関する知識と技術を身につけ、健康課題を持つ生徒をケア・支援できる実践力を養います。

看護演習

感染予防や呼吸・血圧などのバイタルサインの観察、移動や食事、口腔ケアなどの看護援助の知識と技術を身につけます。

看護実習

看護師の国家資格を持つ本学講師が引率し、本学歯学部附属病院や名古屋市内の総合病院などで看護実習を行います。医学的な診断・検査・治療、看護ケアの実際、医療チームの役割などについて学びます。

スキー実習・キャンプ実習

TAとして参加し、養護教諭の役割を体験

スポーツ科学コースの学生とともに1回目はスキーとキャンプの知識と技術、チームビルディングなどを体験しながら学び、2回目はTA(ティーチングアシスタント)として参加します。TAは学生をサポートする指導者またスタッフのことで、スキー実習は2年次に4泊5日間、キャンプ実習は3年次に3泊4日間、学生の健康管理から保健指導、応急処置、食事の準備、部屋の環境衛生などを行い、養護教諭に必要な仕事を体験し、実践力を養います。

実習に参加した学生の声

Mさん

キャンプ実習ではTAとして参加しました。学生の健康管理やケガの応急手当などはもちろんですが、食材の分配や片付けなど、スタッフとしてお手伝いをしました。3泊4日の時の中で、先を見越して早め早めに行動することができるようになり、現在の仕事の中でも役立っています。

Yさん

2年生でスキー実習に参加しました。全く滑れなかった私でしたが、先生やTAの先輩たちの指導のおかげで、スキーツアーに行けるまで上達しました。スポーツ科学コースの人たちとも一緒だったので友達の幅が広がりました。翌年にはスタッフとして引率し、負傷者にアイシングをするなどケガの処置をさせてもらうことができ、自信につながりました。

学校での実習を2回経験

将来的な活躍の広がりを考え、本コースでは養護教諭に加え、中学校・高校教員(保健)のトリプルライセンス取得をめざしています。学生は小学校での養護教育実習と、中学校での保健科の教育実習を体験し、実践力と応用力を養い、自分の課題も見つけていきます。学校現場と子どもたちと向き合う2度の教育実習を通して、学生は皆、教員としての使命感や自覚を高め、大きく変化し成長します。

3年次保健の教育実習(9-10月/3週間)

中学校で保健の教育実習を行います。教壇に立って生徒を前に保健の授業を行います。指導案づくりから、教材作成、実際の授業まで行います。どんな話をしてどう伝えるか、どう興味を持って聞いてもらえるかなど、試行錯誤しながら実践する体験を通して、「緊張したけれど子どもたちの反応が面白く、もっとこうしたいというアイデアが出てきた」など、モチベーションを高めるきっかけとする学生も多いようです。

4年次養護教育実習(5-6月/3週間)

小学校で養護実習を行います。健康観察から健康相談、応急処置への対応などの保健室業務のほか、環境衛生管理、学校行事の補助と参加、保健教育の授業など一連の仕事を体験。養護教諭の果たす役割、自らの課題点などを学びます。実習前と実習後のフォローも丁寧に行っており、学生一人ひとりの学びと成長をサポートしています。

<課外活動>

スクールサポーターとして子どもたちを支援

日進市など自治体の小中学校や教育支援センター等で、学生がスクールサポーター(心の相談員と呼ばれることもある)として学習支援を必要とする子どもたちをサポートする課外活動を行っています。本コースの学生のほとんどが参加しており、子どもたちとの向き合い方・話し方を学んだり、現職の養護教諭やカウンセラーの専門家などと仕事をともにしたり、有意義な体験と学びを広げています。


Point 3

+αの学びと資格で、
自分の強みをつくる

中学校・高校教諭(保健)の

免許取得をめざす保健科教育法

食や生活のあり方、心の健康、歯と口のケア、性に関することなど、子どもたちが生涯にわたって自らの健康を管理できる資質と能力を培うために重視されている保健教育。「保健科教育法」では、養護教諭、学校医の実務経験豊富な先生から、子どもたちに伝わる保健科授業の作り方を学び、多様なテーマの模擬授業を実践。保健教育の知識と技能、指導力を高め、中学校・高校の保健科教諭の免許取得をめざします。

健康科学科ならではの学び

スポーツや運動、健康科学に関する多様な学びを得られるのが健康科学科の特徴。コースを越えた学び合いを通して、感性を豊かに視野を大きく広げることができます。

スポーツ栄養学

筋肉や骨づくりなどの「体づくりの栄養」、スタミナや筋肉疲労を改善する「競技力向上の栄養」、肥満や生活習慣病予防などに対する「健康のための運動栄養」をテーマに学びます。糖質を豊富に含む食品を摂れば持久力が向上するなど、何をどのように食べるかの知識を得ることで、子どもたちの健康を栄養・食事面からも考えられる力を養います。

健康運動指導実技

エアロビックダンス、アクアエクササイズ、ジョギング・ウォーキングをテーマにそれぞれの運動の特徴や身体に与える効果、基本テクニックなどの知識を習得。次に指導する側に立ち、リードする方法や安全で効果的な教え方、プログラムの作成にチャレンジします。健康運動指導士および健康運動実践指導者の資格取得をめざせます。

救急・応急処置演習

救急現場で救命にあたることのできる実践技術を身につけます。バイタルサイン(呼吸や血圧など生命が維持されていることを示すもの)の見方から、熱中症、意識障がい、胸部や腹部の疾患に関する知識、外傷・出血時などの応急処置、AEDや心肺蘇生の方法などを習得。CPR-AEDインストラクターの資格取得をめざせます。

レクリエーションスポーツ演習

誰もが気軽に楽しんでプレイできるレクリエーションスポーツ。授業では実技とグループワークを中心に、さまざまなニュースポーツや運動ゲームを体験。レクリエーションに参加する人を支援する方法やプログラムの実施や評価なども行い、指導力を養います。レクリエーション・インストラクターとして必要な技能を習得します。

スポーツを学べるのも愛学ならでは。