健康科学科 言語聴覚士コース

教授

山本 正彦

YAMAMOTO Masahiko

『一日=24時間、トリセツが人生である』。
今は情報科学の世界。

職位/学位 教授、医師/医学博士
資 格 日本神経学会専門医指導医代議員、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医指導医、日本専門医機構リハビリテーション科専門医、日本内科学会認定内科医、日本医師会認定産業医
担当科目 音声言語聴覚系神経医学、臨床神経学、失語症、高次脳機能障害学、脳性麻痺・学習障害論、分子遺伝学、遺伝子診断学、プレセミナー

学生、あるいはこれから入学を目指す方へ

急速な情報科学の進歩が、一日=約24時間のゲノム情報を凌駕しつつある。
約20年前の本欄記載では、脳科学とゲノム科学は21世紀に大いに発展が期待される領域であり、“21世紀の人間科学”の進展にとって2つの柱ということができます。運動学・健康スポーツ学・言語聴覚障害学を縦糸とすると、脳科学とゲノム科学は横糸的にこれらの学問を支えます。今はネット情報、脳科学情報、遺伝情報などの氾濫に、遅遅としたヒトゲノム情報の進化が追いついていない。『知る権利』『知らないでいる権利』を元に、若く、柔軟性と可塑性に富んだ脳で、問題解決への思考プロセスを学び、人間科学への興味を深め、実践へとつなげていきましょう。

研究紹介

基本は人に関する研究である。『鏡文字』研究から始まる。ヒトヘルペスウイルスの遺伝子発現解析、神経栄養因子等・病態関連分子発現解析、ニューロンの発現解析に至り、ヒトゲノム解読を背景としたバイオインフォマティクスによる包括的・網羅的発現プロファイルへと発展した。脳血管障害、認知障害における痛覚認知を世界に先駆けて報告した。個別性・多様性の視点から、認知・言語・聴覚・嚥下分野の病態研究を続けている。

私の大学生時代

中学軟式、高校硬式、大学硬式テニスクラブ所属。リーグ戦出場枠を競った友が2年に1回集います。共に信頼できる人間関係が人生を豊かにする、痛切に感じます。VRではない運動スポーツの実践を期待します。

今はまっていること

人工知能と脳とのしのぎ合い。『シュレディンガー:負のエントロピーを食べる』『モノー:偶然と必然』。偶然性のあるChatGPTでは作れない個性あふれるレポートを期待します。