子どものために自ら考え行動できる
養護教諭を育てます
養護教諭コースでは、4年間で養護教諭一種免許状、中学校教諭一種免許状(保健)、高等学校教諭一種免許状(保健)と3つの教員免許が取得できます。運動が好きな人や子どもと関わりたい人には、健康運動実践指導者やレクリエーション・インストラクター、CPR-AEDインストラクター(心肺蘇生法指導者)の資格も取得できます。医学、看護学、教育学、心理学、栄養学等の幅広い領域の専門科目を学ぶことで、子供たちの健康教育やケガの予防指導などに活かせるスキルを習得できます。
共通科目
健康科学科の特徴は、スポーツ科学・養護教諭・言語聴覚士の3つのコースを越えた学び合いにあります。1年次は、全コース共通で健康や医学の基礎について一緒に学ぶとともに、コースを越えて10~12名程度が1チームになる「プレセミナー」では、1年を通して同じ授業や課題に取り組みます。多様な人と学び合う中で、自分とは異なる考えや価値観に触れ、視野を広げたり、協力してアイデアを生みだしたり、主体性を養うのも特徴です。
専門基礎科目
健康科学の入門として、これから大学で学ぶ内容を理解していきます。高校までの学びと大学での学びをつなぐものとして位置づけています。また、初年次教育として、パソコンスキル、プレゼンテーション、レポート作成など大学での学びに求められる方法論についても学びます。
科目
健康医学入門/健康脳科学入門/健康心理学入門/プレセミナーⅠ/健康スポーツ科学入門/プレセミナーⅡ
専門基幹科目
専門としての健康科学の基本を学修していきます。養護教諭を目指すうえで、基礎的な科目が多く、解剖学や生理学、学校保健などが含まれます。これらの科目は養護教諭コースの学生だけでなく、スポーツ科学コースの学生と一緒に受講します。
主な科目
解剖学/病理学/小児科学/精神医学・精神保健/リハビリテーション医学/言語学総論・各論/ストレス科学論/生活習慣病論/スポーツ栄養学/スポーツ心理学 など
PICK UP
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健康医学入門
子供たちが生涯を通じて健康的な生活をするために必要な基礎知識を学びます。健康とは何か、健康に影響する社会環境とは何か、感染症の予防と対応など、これから養護教諭として学んでいくための基本的な医学的知識が習得できます。
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プレセミナーⅠ・Ⅱ
1名の教員に対して、10~12名の学生をグループ分けし、1年間を通して大学での学び方や考え方を習得していきます。また、グループでの学びを通して、学生間や教員とのコミュニケーションを推進していきます。
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学校保健
養護教諭はすべての学校で学校保健の中核的な役割を担っています。健康的な生活を送るうえでの基礎・基本を教える「保健教育」と病気やけがをしないように守る「保健管理」など、その法的根拠や基準、具体的な方法をじっくりと学んでいきます。
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スポーツ栄養学
成長期の子供たちの健康管理、とりわけ栄養面からサポートできる知識・技術を学びます。学校現場では、摂食障害や過度なダイエットなどの悩みを抱える子供が少なくありません。これらの子供を早期発見し、適切な支援ができるよう目指します。
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精神医学・精神保健
養護教諭の主たる仕事の一つ、健康相談を行う上で必要な心のケアについて学びます。発達段階に応じて生じるさまざまな心の悩みや精神的な健康課題を受け止め、継続的な支援ができるようになります。
専門科目
養護教諭コース
主として養護教諭免許を取得する上で必要となる科目が中心です。必修科目もありますが、「自分のなりたい養護教諭像」にあわせて、関心のある科目を自由に選択して学べます。身体を動かすことの好きな人は、スポーツ科学コースの人と一緒に実技をしても良いでしょう。運動が苦手な学生であっても楽しみながら学べます。
科目
薬理概論/養護概説/小児保健学/微生物・免疫学/予防医学/栄養生化学/学校保健演習/健康相談/食物化学/臨床栄養学/看護学/看護演習/看護実習
PICK UP
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養護概説
養護教諭の役割について学ぶ科目です。養護教諭と他の教諭との違い、期待される役割、歴史的な変遷、保健室経営の在り方などを1年間通して学習します。この授業を通して、「養護教諭になりたい」という意欲をさらに高めていきます。
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学校看護論
養護教諭には、メンタルヘルス、性に関する問題など多様な健康課題への対応が求められています。子どもたちの健康を守るためにはどうすればいいか、学生みんなで考えながら課題解決能力を身につけます。
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看護実習
名古屋市内の総合病院や本学歯学部附属病院などで、治療や療養の様子を見学・体験します。学生が協力し合って実習するので、より学びが深まります。看護師や医療従事者の役割・業務を知ることで、連携が見えてきます。
17の科目群
自分の興味・関心に応じて科目群を複数選択し、履修することができます。実践的または応用的な科目が多く設定されているのが特徴。組み合わせは無数となり、自分オリジナルの時間割ができあがります。例えば、養護教諭プラス自分らしい強みを身につけるために、レクリエーションスポーツ科目群、吃音や言語発達障がいなどについて学べる心理・発達科目群などを選択できます。
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保健体育科目群
保健体育指導演習/保健体育実践演習/体育実技
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スポーツ指導科目群
スポーツ指導方法論/障がい者スポーツ演習/コーチング演習 など
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健康運動指導科目群
運動療法論/運動療法演習/健康運動指導演習
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パフォーマンス科目群
運動生理学演習/スポーツ心理学演習/スポーツプログラミング演習/バイオメカニクス演習
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コンディショニング科目群
スポーツ栄養学演習/スポーツコンディショニング演習/スポーツリハビリテーション演習
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身体表現科目群
身体表現実技
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社会教育科目群
生涯学習社会論/社会心理学 など
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マネジメント科目群
スポーツイベント論/スポーツマーケティング
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レクリエーションスポーツ科目群
レクリエーションスポーツ論/レクリエーションスポーツ演習/レクリエーションスポーツ実習
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健康増進科目群
健康情報と医学/生涯健康論/喫煙と健康/先端医療概論 など
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ヒューマンケア科目群
学校看護学/メンタルヘルス
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臨床医学科目群
口腔外科学/耳鼻咽喉学/臨床神経学
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心理・発達科目群
吃音/言語発達障害学/心理測定法 など
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聴覚科目群
人工内耳/聴力検査/聴覚障害・視覚聴覚二重障害 など
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構音・嚥下科目群
嚥下障害総論・各論/発声発語障害学
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高次脳機能科目群
高次脳機能障害学/失語症
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言語聴覚演習・評価科目群
言語機能評価学演習/言語聴覚学基礎演習/言語聴覚学総合演習/言語聴覚心理評価学/心理診断学演習/特殊演習
PICK UP
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3.健康運動指導科目群
健康運動指導実技
エアロビクス・ジョグウォーク健康づくりのための運動として、ウォーキング・ジョギング、エアロビクス、アクアビクス、トレーニングの実技を行います。高い運動能力は不要で、身体を動かすことが好きなら楽しく学べます。養護教諭コースの学生もスポーツコースの学生と一緒に学んでいます。
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9.レクリエーションスポーツ科目群
レクリエーションスポーツ実習
キャンプ実習・スキー実習養護教諭を目指す学生でも、多くの学生が受講しています。学校行事に引率する機会が多い養護教諭にとっては実際の様子をイメージできる良い機会です。また、一部の学生にはスタッフとして参加することもでき、救急処置や健康管理を担ってもらいます。
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14.聴覚科目群
聴力検査
「発達が遅れている、友達ができない、自分のペースにこだわる・・・」など、学校教育にうまく適応できない児童の中には、その原因の一つに「聴覚障がい」があります。この講義では聴力検査法およびこうした児童を正しく理解し支援する方法を学びます。