障がいを支える【言語聴覚士】を養成しますが、
それ以上に、その心に寄り添い「生きる」を
支えられる【人】を育てます。
言語聴覚士は「話す・聴く・食べる」を支えるのスペシャリスト。これらのコミュニケーションや食べることは、人が生きるためには欠かせません。これらの障がいを有する方やその家族はまさに生きることに苦しまれています。
言語聴覚士コースでは、人体のしくみや障がいを学び、その育成や回復、維持するための高度な専門知識やスキルを身につけると同時に、学生たちが将来、生きる苦しさに寄り添えるようその人間性を育てます。
共通科目
健康科学科の特徴は、スポーツ科学・養護教諭・言語聴覚士の3つのコースを越えた学び合いにあります。1年次は、全コース共通で健康や医学の基礎について一緒に学ぶとともに、コースを越えて10~12名程度が1チームになる「プレセミナー」では、1年を通して同じ授業や課題に取り組みます。多様な人と学び合う中で、自分とは異なる考えや価値観に触れ、視野を広げたり、協力してアイデアを生みだしたり、主体性を養うのも特徴です。
専門基礎科目
医学・健康・スポーツの入門として、これから健康科学科で学ぶ内容を理解していきます。高校までの学びと大学での学びをつなぐものとして位置づけています。また、初年次教育として、パソコンスキル、プレゼンテーション、レポート作成など大学での学びに求められる方法論についても学びます。
科目
健康医学入門/健康脳科学入門/健康心理学入門/プレセミナーⅠ/健康スポーツ科学入門/プレセミナーⅡ
専門基幹科目
医学・健康・スポーツの基礎として、これから学ぶ内容のベースを学修していきます。これら3つの分野を総合的に学ぶことで、発展的・応用的内容が理解しやすくなります。高校時代に文系であったり理系であったりと様々な学生がいますので、それぞれの分野の専門家がわかりやすく授業します。
主な科目
解剖学/病理学/小児科学/精神医学・精神保健/リハビリテーション医学/言語学総論・各論/ストレス科学論/生活習慣病論/スポーツ栄養学/スポーツ心理学 など
PICK UP
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健康脳科学入門
「健康脳」「スマホ脳」「運動脳」まさに「脳」流行りですが、いずれの脳も医学用語ではありません。「~~脳」の起源は「高次脳」。人類の進化とともに、脳が「ことば」をつむぎ、「AI」を創造しました。「AI」が「ヒト脳」を凌駕し、「人間脳」を超越するこれからの時代。脳のこびとを探索、さぁ、健康・脳への科学入門へ。
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言語学
言語(ことば)とは、意味を音声によって伝達する手段です。意味を伝達する最も重要な単位を、文(ぶん)といいます。文の構成要素のひとつである音声にかかわるのが、言語聴覚士の大きな役割のひとつです。言語の単位(文)の構造などの基礎を学びます。
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リハビリテーション医学
病気や怪我によって、それまで当たり前にできていたことが、突然、できなくなってしまうことがあります。リハビリテーション医学では、「その人らしさ」を取り戻すために必要な知識と技能を学びます。
専門科目
言語聴覚士コース
言語聴覚士コースの講義は、医療機関や福祉施設などで患者さんを支えられるための専門的知識や技術を身につける「明日にでも使える講義・演習」ばかり。また医師や歯科医師、看護師、管理栄養士など多職種連携においても役割を発揮できる力を身につけます。学生には自らの生き方を真剣に模索してもらい、これが将来、患者さんや家族に信頼される人間性を豊かにする肥料となるのです。
主な科目
言語聴覚障害総論/口腔機能論/遺伝・画像診断学/音響学・聴覚心理学/音声学総論・各論/音声・言語・聴覚医学/音声・言語・聴覚系神経医学/形成外科学 など
PICK UP
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言語聴覚障害総論
この講義は、言語聴覚障害学の入門編です。この講義を通して、言語聴覚士が行う仕事の全体像を学びます。さらには、言語聴覚士のもろもろの背景、たとえば歴史、研究、病院でどうやって患者さんと接するのか、社会にどうやって貢献するのか、などなど盛りだくさんの内容をお届けします。
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口腔機能論
臨床歯科医学を含む「口腔(こうくう)」は消化器、呼吸器をはじめ全身各所の“入口”です。口腔に“起こっていること”は、全身へさまざまな影響を及ぼします。口腔の疾患のみならず全身への影響を予防する手段が、「口腔ケア」です。口腔の構造・機能、口腔ケアについて学びます。
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音声・言語・聴覚医学Ⅰ
呼吸・発声・聴覚系の構造及び機能①呼吸をする(呼吸器官)・②のどで声をつくる(音声器官)・③耳で音を聴く(聴覚器官)の、3領域の仕組みを深く学び、各々の検査法やそれらの正常値や異常値を覚え、検査で得られた数値の意味を理解します。
17の科目群
自分の興味・関心に応じて科目群を複数選択し、履修することができます。実践的または応用的な科目が多く設定されているのが特徴。組み合わせは無数となり、自分オリジナルの時間割ができあがります。例えば、言語聴覚士プラス自分らしい強みを身につけるために、レクリエーションスポーツ科目群、メンタルヘルスなどが学べるヒューマンケア科目群などを選択できます。
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保健体育科目群
保健体育指導演習/保健体育実践演習/体育実技
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スポーツ指導科目群
スポーツ指導方法論/障がい者スポーツ演習/コーチング演習 など
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健康運動指導科目群
運動療法論/運動療法演習/健康運動指導演習
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パフォーマンス科目群
運動生理学演習/スポーツ心理学演習/スポーツプログラミング演習/バイオメカニクス演習
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コンディショニング科目群
スポーツ栄養学演習/スポーツコンディショニング演習/スポーツリハビリテーション演習
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身体表現科目群
身体表現実技
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社会教育科目群
生涯学習社会論/社会心理学 など
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マネジメント科目群
スポーツイベント論/スポーツマーケティング
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レクリエーションスポーツ科目群
レクリエーションスポーツ論/レクリエーションスポーツ演習/レクリエーションスポーツ実習
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健康増進科目群
健康情報と医学/生涯健康論/喫煙と健康/先端医療概論 など
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ヒューマンケア科目群
学校看護学/メンタルヘルス
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臨床医学科目群
口腔外科学/耳鼻咽喉学/臨床神経学
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心理・発達科目群
吃音/言語発達障害学/心理測定法 など
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聴覚科目群
人工内耳/聴力検査/聴覚障害・視覚聴覚二重障害 など
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構音・嚥下科目群
嚥下障害総論・各論/発声発語障害学
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高次脳機能科目群
高次脳機能障害学/失語症
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言語聴覚演習・評価科目群
言語機能評価学演習/言語聴覚学基礎演習/言語聴覚学総合演習/言語聴覚心理評価学/心理診断学演習/特殊演習
PICK UP
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15.構音・嚥下科目群
構音障害Ⅱ
器質性構音障害言語聴覚士は、発音方法を教えることで、患者さんの日常のコミュニケーション生活をベターにするお手伝いができるのです。この講義では、発音する体の部分(構音器官)がうまく機能せずに、思い通りのお話ができない障害(器質性構音障害)の理論から臨床の実際についてしっかりと勉強していきます。
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15.構音・嚥下科目群
嚥下障害学
ヒトの食べる仕組みや食べられない方の特徴を学び、つぎに食べる能力を評価(見立てること)、訓練(アプローチをすること)、患者さんや家族などへの心理的サポートなど、実例を通して理解し、互いに演習を行います。
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16.高次脳機能科目群
失語症Ⅱ
失語症は、脳の病気によって「聞く・話す・書く・読む」ことが困難になり、他の人との言葉によるコミュニケーションが難しくなる障害です。失語症の治療法や適切なコミュニケーション技法、支援体制について幅広く実践的に学びます。