健康科学科 スポーツ科学コース
准教授
渡辺 輝也
WATANABE Teruya
「できない」学習者の体験に寄り添い「できる」を引き出す指導者を育てる!
職位/学位 | 准教授/博士(コーチング学) |
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資 格 | 中学校教諭専修免許状(保健体育)、高等学校教諭専修免許状(保健体育) |
担当科目 | 運動学(運動方法学を含む)、体育実技(陸上競技)、スポーツ指導方法論、保健体育科教育法Ⅰ、保健体育科教育法Ⅳ、保健体育指導演習、保健体育実践演習 |
学生、あるいはこれから入学を目指す方へ
人間の運動は、心の側面のみからも体の側面のみからも理解しつくせない、はかり知れない奥深さをもっています。とりわけスポーツ場面では、人間はすぐれた運動能力を発揮します。このため、スポーツにおける人間の運動について知ることは、単にスポーツの指導に役立つだけでなく、人間存在の不思議さの一端を知ることにもつながります。「運動」という切り口から、人間存在の不思議さ・素晴らしさを一緒に見つめてみませんか?
研究紹介
保健体育の教師に求められる、とくに体育授業の実践的指導力を育成するための大学の授業のあり方について研究を進めています。中学校や高等学校の体育授業は、健康づくりにも直結する、生涯スポーツの実現や継続を主なねらいとしています。このため、保健体育の教師を育てる大学の授業では、体育授業の素材としてのスポーツを実技の授業で学んだ上で、そのスポーツを中学校や高等学校の生徒に教える体育の授業づくりについて学びます。そこで、より優れた実践的指導力をもつ保健体育の教師を育てることをねらいとした大学の授業改善に日々取り組みながら、この毎日の授業を研究フィールドとして、「素材としてのスポーツを学ぶ授業でどのような力を身に付けさせることによってより良い授業づくりができるようになるのか」、ということについて研究しています。
また、以上の研究を行う際の基礎となる、各スポーツ種目の技能を身に付けさせるための学習段階の開発や、その学習段階を使いこなすために指導者に求められる能力の育成方法の研究にも取り組んでいます。さらに、スポーツに取り組んでいればさまざまなスポーツ傷害を受傷することもありますが、指導者による指導のあり方や選手の競技への取り組み方を改善することによってスポーツ傷害の受傷リスクは低下させることができます。そこで、スポーツ傷害を未然に防ぐスポーツ指導のあり方に関する研究についても上の研究と並行して取り組んでいます。
以上の研究において、対象とするスポーツ種目は私自身が現役時代に選手として取り組んできた陸上競技が中心となってはいますが、卒業論文や修士論文の作成に取り組むゼミ生との共同研究の形で、さまざまなスポーツ種目についても同様の研究を進めています。そして、優秀な卒業論文や修士論文を執筆したゼミ生による研究成果は、未来のスポーツ指導の改善に活用することができるよう、学外の学会誌等にその研究成果を投稿しており、これまでにもゼミ生を筆頭著者とした多くの学術論文が全国規模学術紙に掲載されています。
私の大学生時代
私の大学時代は走高跳とその研究に没頭した4年間でした。競技成績は振るいませんでしたが、仲間と過ごした濃厚な時間が今の自分を形づくっています。大学時代は、あり余る時間を自分のために「浪費」できる、人生にとって大切な期間だと思います。学生の皆さんには、興味のあることに熱中する時間を大切にしてもらえたらと思います。
今はまっていること
空き時間や週末には、日進キャンパスやその周辺を散歩してバードウォッチングやアニマルウォッチングを楽しんでいます。日進キャンパスやその周辺には、カワセミやルリビタキなどの野鳥のほか、イタチ、タヌキ、キツネ、イノシシ、シカなども見られる自然が残されています。ぜひ皆さんも日進で自然散策を楽しんでみて下さい!