健康科学科 養護教諭コース
下村ゼミ
指導教員 | 下村 淳子 教授
専門分野・研究テーマ
- 専門分野 : 養護教諭教育、学校保健、健康教育
- 研究テーマ: 養護教諭の力量向上と研修、養護教諭のタッチング、健康教育、学校内で発生する重傷な負傷防止、小中学校でのがん教育
ゼミの目標
- 養護教諭の専門性を身につけ、将来養護教諭として学校保健活動を推進していくための応用力を身につける。
- 4年間で学んだ様々な知識や技術を応用して保健指導を行うことができる。
- 自分の目指す養護教諭像をイメージできる。
ゼミの方針
このゼミでは4年生の卒業時まで養護教諭に関連した内容を扱うので、「養護教諭になりたい」「絶対に養護教諭になる」と強い意欲を持った方を歓迎する。「健康を守る」ことや「健康な子どもを育てる」方策を全員で検討するので、自分なりの養護教諭像を明確にすることができる。1年半の間に討論や実習など、ゼミの仲間と学びあう中で、養護教諭として成長していってほしい。
4年生の秋学期には、LAとなって後輩の指導も任せたい。教員採用試験での経験や養護実習での研究授業を後輩の前で披露し、助言をすることで指導力を学んでもらう予定である。
卒業までのスケジュール
3年春学期/健康科学総合演習(水曜・4限)
・養護教諭が行う研究とは
・実践研究と仮説実証研究
・養護教諭の実践研究を批判的に読む
・先行研究を読む・まとめる・発表する
・関心のあるテーマをみつける
・明らかにすることを決める
・研究計画を立てる
3年秋学期/健康科学総合演習(水曜4限)
・保健教育の実際(保健だより制作、保健指導実践)
・現代の子どもの抱える健康課題と養護教諭の役割(集団討論・ディベート)
・組織を活かしての健康課題を解決するには
・4年生との合同ゼミ(採用試験準備、養護実習に向けて)
・自己アピールの書き方・小論文の書き方・面接練習
4年春学期/専門セミナー(水曜3限)
・養護教諭に必要な知識・技術の確認、「保健室で行う応急手当」の復習
・学校保健の新たな課題について検討する
・関心のあるテーマを選び、全員で討論する
・3年の春学期で検討した先行研究をもとに卒業論文のテーマを決める
・研究方法に従って研究を開始する
4年秋学期/専門セミナー(水曜3限)
・調査結果を集約する・調査結果をグラフ等でわかりやすく示す
・研究の結果を文献等と比較しながら考察する
・3年生と合同ゼミを行う
・卒業論文の作成と発表、ゼミ生同士で意見交換
授業時間外の活動
4年生夏の教員採用試験が終わるまでは、ひたすら勉強と試験対策にあたる。歓迎会やお花見などの楽しいイベントは一切なし。大学生としての思い出づくりは教員採用試験が終わった4年の秋学期以降となる。学生主導でハロウィンパーティーやゼミ旅行、ゼミの宴会・小旅行なども行っている。
希望があれば、養護教諭になった時に使える教材の作成なども行っている。
<DVD制作>正しい手洗いの仕方、健康診断の事前指導、目を守ろう、正しい歯磨きの仕方 など
<絵本制作>自分でできるけがの手当て、からだのしくみ、みんなのうんち
卒業論文のテーマ
学校現場では養護教諭も研究発表や実践報告をする機会が多いので、卒業論文を書くことで研究能力を高める。研究方法や論文のまとめ方は3年の春学期に開設をし、3年生のうちにテーマに関係する先行研究を行う予定を学ぶことができるし、活動を客観的に評価することもできる。過去の卒論テーマは以下のとおり
- 快適な睡眠をもたらす生活習慣のあり方
- 学校における体育中の負傷発生状況-医療費から見た重症度の比較-
- 子どもの成長にかかわる保護者の思いと養護教諭に求められるニーズ
- 小学生の歯と口の健康実態と「歯みがき強化週間」で行う保健指導の効果
- 学生に対して自己肯定感を高めるための実践と効果
- 保健室で行う怪我の手当ての実態と課題
- 起立性調節障害の子供に対する養護教諭の役割 など
ゼミ風景
- オフィスアワー:火曜日2限・金曜日4限(通年)
- メールアドレス:研究室前に掲示