連携し協働する力が必要。

高知県馬路村立馬路小学校

澤山 明日香さん

多様な専門職と連携し、健康課題を抱える子どもたちを支援。

小規模校で小学校、中学校の養護教諭として働いています。子どもたちの健康管理を主に行っています。教職員だけではなく、学校医やSC(スクールカウンセラー)、SSW(スクールソーシャルワーカー)などと連携し、健康課題を抱える子どもたちへの支援を学校全体で行っています。

自分のやってきたことが子どもに届く実感のある、魅力的な仕事。

子どもたちの笑顔や成長を見ることができた時にやりがいを感じます。けがをして保健室に来る時には泣いていても、教室に帰る時には笑顔になっていたり、できなかったことができるようになっていたりする姿を見るととても嬉しい気持ちになります。また、卒業していく子どもたちに「先生と出会えてよかった」と言ってもらえた時に、自分のやってきたことが子どもたちに届いたと実感でき、とても魅力的な仕事だと思いました。

ケガの予防と、ケガの後のケアに力を入れる。

部活動のマネージャーでの経験が、養護教諭になろうと思ったきっかけです。選手のサポートを行う中で、ケガを防ぐための準備運動の大切さやケガをした後の処置を正しく行うことで悪化を防ぐことができることなどを学びました。学校現場でも、この経験を生かしてケガに関する予防や事後指導に力を入れています。

スキー実習、キャンプ実習で、先を見通した行動、情報共有の大切さを体感。

今の仕事に通じると感じるのは、スキー実習やキャンプ実習、講義でのTA(ティーチングアシスタント)での学び。自分たちが主体となって実習を運営したため、先を見通した行動の重要性や、仲間と情報共有すること大切を学びました。この経験を生かし、先を見通して準備や計画を行い、スムーズに健康診断や学校行事の運営を行うように努めています。情報共有も学級担任や管理職と日常的に行うことで児童生徒の心身の変化に早く気づくことができるようにしています。

「スキー実習」の様子

教育実習や看護実習で、予測できない現場での対応力を学んだ。

中学校での教育実習や看護実習では、実際の現場では予測できないさまざまな出来事が毎日起こり、臨機応変に対応することの重要性を学びました。自分自身の不安や緊張が子どもたちに伝わってしまうと、より子どもたちに不信感を与えてしまうので、堂々と対応しなければなりません。それまでは不安な様子を見せてしまうことが多かったですが、教育実習や大学で大勢の前で話をする機会をいただき、少しずつですが落ち着いた対応をできるようになりました。それが自身の成長につながったと思います。

多様な仲間、多様な先生との出会いが宝物。

健康科学科は学科全体のつながりが強いです。養護教諭コースの友人だけではなく、スポーツや保健体育の教員をめざす友人たちと切磋琢磨しながら勉強を行うことができます。先輩、後輩と関わる場面も多く、気軽に相談や話を聞くことができ、教員採用試験の勉強の仕方や教育実習、大学での講義についても教えてもらいとても参考になりました。また、ゼミの先生だけではなく、さまざまな専門分野をもつ先生方が親身にアドバイスをくださり、困ったときは一緒に解決方法を探してくれることも魅力です。

教員採用試験対策の仕方などを先輩がアドバイス

運動、健康に関する知識なども学べる。

養護教諭としての知識を学ぶだけではなく、運動と健康との関係性や医学的な分野など、他の大学にはないさまざまな専門的な知識が学べたことがとてもよかったと思っています。

 

子どもたちの将来につながる指導、教育を。

これからの夢は、一人でも多くの子どもたちが、私の教えた健康に関する知識や伝えたことを大人になっていても覚えていてくれることです。私の名前は覚えていなくても、こんなことを言っていた先生がいたなと思ってもらえることが私の理想。また「出会えてよかった」と思ってもらえる養護教諭を目指します。

Message

自信がなくても何度もチャレンジ!動くほど世界も楽しさも広がる!

大学生になると今まで以上に世界が広がり、とても楽しいことがたくさんあります。でも、自分が何もしなければその楽しさも実感できないかもしれません。大学生でいられる時間は限られているので、自信がないことでも興味があることは何でも挑戦してください。そうすれば、視野や選択肢がどんどん広がるはずです。大学生活を充実させられるかどうかは自分次第です。応援しています!