小学校(小規模校)の養護教諭をしています。子どもの成長を近くで見られるところが楽しいです。指導したことを意識した行動や生活をして健康に気をつけてくれるようになる、昨日今日の食事や睡眠時間、排便などを報告してくれたりします。
多様な学び、
親身な指導が今の支えに。
豊田市立御蔵小学校
田根 幸那さん
指導したことを行動にして報告してくれる子どもたち。
養護教諭の役割は、ケガや体調不良の対応だけじゃない。
今思えば、小学校で皆勤賞をとった頃から十分な睡眠、規則正しい生活について意識していたと思います。健康であることが何をやるにも大切な基盤になります。大学の授業や教育実習で、養護教諭の役割や重要性はケガや体調不良の対応だけではなく、カウンセリングや健康教育など多岐にわたることを学びました。
今の仕事に通じる、大学時代の学びや授業、経験。
・保健の模擬授業では、教材研究や授業の流れなどについて知り実践したことで、教育実習だけでなく就職してからも授業計画をする上で役立っています。
・「スポーツ栄養学」は、運動・食事・睡眠のバランスの大切さについて研究データをもとにしながら教えてもらい知識が増えました。
・ゼミでは教員採用試験対策があり、面接練習や集団討論の練習ができました。先生が褒めながら指導してくださるので、良いところは自信を持って、改善した方がいいところはより良いものにすることができます。
大学での事前対策のおかげで、教育実習も教員採用試験対策もスムーズに。
教育実習の経験が印象に残っています。人前に立って授業をするのは緊張しますが、事前に行っていた模擬授業のおかげで授業計画もスムーズにでき、楽しみながらできました。また、教員採用試験対策での場面指導では、実際に子どもがいるように指導するのはイメージしにくく難しかったのですが、ボランティアや実習などで実際の学校の雰囲気を知ったので想像しやすくなり、話す速さや分かりやすい言葉選び、抑揚などを意識できるようになりました。
健康科学科・養護教諭コースの魅力。
スポーツ分野の知識も身につくところ、小中の教員と一緒に教員採用試験対策ができるところ、1・2年生のうちは養護教諭・スポーツ・言語聴覚士など自分の興味ある分野を見つけて選ぶことができるところが魅力です。
養護教諭になってからもさらなる学びと向上を。
子どもの表情や態度から異常に気づけるようになること、カウンセリング力を身につけることがこれからの目標です。
Message
何度も挫折しながら養護教諭に。すべてを前向きに捉えれば、夢は叶えられる!
努力は無駄にならない。養護教諭は狭き門のため、教員採用試験に合格することは簡単ではなく何度も挫折しました。でも、講師のうちに学べることもたくさんありとても良い経験になったと思います。正規採用・講師に関わらず、子どもとの関わりを大切にして愛情を持って接すれば充実した日々を送ることができます。頑張った分だけ自分に返ってくる。やりたいと強く思ったら叶えられる。ボランティアやアルバイトなどいろいろな経験を積み、いろいろな人と関わって、いろいろな考え方に触れることが働いてからも役に立ちます。子ども、保護者、教員などそれぞれの立場に立って考えることの助けになります。