手厚い支援で
教師になる夢を実現。

教育分野 公務員分野

刈谷市富士松中学校 (保健体育教諭)

細野 華子さん

保健体育教諭の仕事は、保健体育だけじゃない。

今年は中学3年生を担当。保健体育の教科指導はもちろん、学級経営や学年・学校全体に関わる仕事も行います。部活動指導は、着任時からずっと剣道部を担当しています。経験のない種目のため、自分自身も剣道をはじめ、生徒とともに稽古をして学び、指導ができるように技能を高めています。

成長しようと頑張る子どもたちの姿に元気とパワーをもらう日々。

やりがいは、子どもの笑顔や成長を毎日見ることができるところ。最近のことを挙げると、昨年度は教室内でも自分の意見を発言することが苦手だった生徒が、学年集会の場で手を挙げて発言をしました。とても緊張したと思いますが、それを乗り越えて自分の思いを伝えようとする生徒の姿にとても感動しました。そのように毎日一人ひとりの成長を目の当たりにできますし、成長しようと頑張る子どもの姿から元気とパワーをもらえます。

一時は夢を諦めかけたものの、先生と仲間に支えられて苦手を克服。

教職へ進みたいという思いは中学時代の恩師との出会いから生まれました。「教師になる!」という思い一直線に大学に進学しましたが、苦手とする器械運動の実技で自信を失い、一時は夢を諦めかけました。しかし、授業とは別に先生方が実技対策の場を設けてくださり、実技の苦手意識も克服できました。

泣いた。もがいた。でも逃げ出さなければ夢は叶えられる。

また、毎週一回、授業後に仲間と集まって何時間も練習をしたり、指導をしたりすることを3年間続けた結果、技も指導力も身につき、器械運動が好きになりました。何度も涙を流し、悔しさや苦しさを味わいましたが、逃げ出さず取り組んだ結果、努力することの大切さや諦めなければ不可能も可能になるということを実感しました。多くの先生や仲間に支えてもらいながら、人生で一番、必死にもがいた場であったと感じます。

今の仕事に通じる大学時代の学びと経験。 

教科指導では、各実技科目や保健体育教育法での学びです。運動指導の方法や教師としての指導技術などを学んだ後、模擬授業としてアウトプットし、仲間や先生方に評価していただいた経験は今に生きていると強く感じます。
また、大学3年から2年間、小学校でのボランティア活動に毎週通い、学校や子どもの現状を肌で感じた経験も印象に残っています。そこで過ごし学んだ経験が、今教員として働く自分の原点となっています。

「保健体育教育法」授業の様子

 

スポーツ科学コースの3つの魅力。

1つ目は、きめ細やかな実技指導。各種目のエキスパートの先生による実技科目では、自身の技術向上だけでなく、運動指導力がしっかりと身につくと感じます。2つ目は仲間。強い目標を持った仲間たちと助け合い、励まし合うことができます。3つ目に、素晴らしい先生。他大学の友達と話していても「そこまで親身になってくれるんだね」とよく言われるほど、先生はフレンドリーで学生思い。相談もしやすく、教員採用試験に向けたサポートも手厚くしてくださいました。すべての環境に感謝しています。

挑戦する、諦めない、学び続ける、をこれからも。

まだまだ4年目で、周りの先輩方には到底追いつかないことばかりです。ただ、唯一の自分の強みだと自負しているのは、子どもへの愛情です。自分の教師としての力を向上させつつも、一人ひとりを大切に、たくさんの愛を持って接することは、これからも大切にしていきます。そして、挑戦すること、諦めないこと、学び続けることの大切さは学生時代の経験から、身にしみて実感しています。だからこそ、これからもこの3つのことは自分も大切にしつつ、子どもたちにも伝えていきたいと思います。

今後挑戦したいことは、今の環境で落ち着くのではなく、いろいろな世界を見ること。中学校だけではなく、小学校、島や村の学校や日本人学校。そのようにさまざまな場所での教育に興味があり、携わりたいです。自分の世界を広げていくためにも、チャンスがあれば一歩踏み出してみたいと考えています。そのために今はしっかりと自分の地盤を固められるよう、目の前の子どもたちと全力で向き合い、子どもたちの豊かな未来のために尽力し続けます。

Message

日々の「やってみたい」をやってみよう。それが自分の道を拓くカギ。

「大事なのは環境ではなく、自分がどのように行動するかだ」。これは、私が今まで生きてきて感じたことです。幸せだと感じられる未来を迎えるために、ぜひ、周りよりも優れている何か、自分が誇れる何かをつくってほしいです。そして、行動を起こすためには、それだけの強い思いが必要です。その強い思いを生み出すのは、日々感じている、小さな「やってみたいな」「好きだな」の気持ちだと思います。たとえ初めは上手くできなくても、諦めず取り組み続けたらそれが自分の強みになるかもしれません。そして、それが自分の将来につながっていくかもしれません。自分の人生、後悔のないように、自分が思う一番最高な道を諦めずに追い求めてください。