人が行うコミュニケーションには、言語、聴覚、発声や発音などのさまざまな機能が密接に関係していますが、病気や事故、先天的な疾患によって、この機能が十分に働かないことがあります。コミュニケーションに問題がある方に専門的なサービスを提供するのが言語聴覚士の仕事です。
私は歯科口腔外科に在籍しており、担当する患者さんの多くは、口腔がんや口唇口蓋裂といった口腔疾患を有しています。発達の遅れや手術の侵襲によって、唇や舌をうまく動かせない方に対し歯科医、歯科衛生士とともに音声言語訓練や摂食嚥下訓練を行っています。